写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

超個人的コスパの高いフィルムランキング(2019年3月ver)

【超個人的コスパの高いフィルムランキング5選(ver2019年3月)】

 

フィルムってお金がかかりますよね。

初期投資が安い分、ランニングコストがかかります。

 

結構種類もあるし、どれ選んだらいいの?

って人も多いのではないでしょうか?

 

実際買って試してみるのが一番早いのですが、

1、2本使っただけじゃ特徴なんてわからないんですよね。

それも、お店に取り込んでもらってたりすると尚更です。

 

そこで、個人的におすすめな安価で使いやすいフィルムをご紹介します。

 

 

僕は自分でフィルムをスキャンしています。

今まで取り込んだ枚数は、1000枚くらいでしょうか。

自分でスキャンをするときは、毎回色味の調整をしてから取り込むんですね。

そうして何度も何度も取り込んでいるうちに

 

「あれ、このフィルムはなんだか黄色が強いな、、」

とか

「色のはっきりでるフィルムだ」

とか、体感で感じることがあります。

 

そんなこんなしているうちに、使うフィルムはある程度限定されてきました。

このフィルムが安定だな ってのがやっぱりあるんですね。

 

 

もったいぶらずにいきなりいきます。

 

 

 

【超個人的コスパの高いフィルムベスト5(ver2019年2月)】

  1. FUJICOLOR200 (36枚撮) / FUJIFILM 
  2. GOLD 200 36EX / KODAK
  3. 業務用フィルム100 (36枚撮) / FUJIFILM
  4. Lomography Color Negative 100 / Lomography
  5. Lomography Color Negative 400 / Lomography 

 

 

1.FUJICOLOR200 (36枚撮) / FUJIFILM 

このフィルムは、恐らく今一番安いフィルムですね。

発色が正常で、バランスの良い写りをします。

特徴としては緑と赤が綺麗に出ます。

ややコントラストの高めのぱきっとした写りの印象。

強い特徴はないので、ミスしたくない撮影の時は間違いないです。

 

そして、何と言ってもISO200の感度が丁度良い。

ISO100よりも+1時間くらいは粘れる気がします。

ISO200なら昼間に絞り解放でポートレートなんかも撮れますし、

ISO100よりほんの少し心強いです。。

 

そして最後に、何よりもその価格です。

36枚撮りの10本セットで4000円を切るのは、今はこのフィルムだけだと思います。

今は悩んだらまずこれを買っておきましょう。

 

【スキャンを自分で行う場合のランニングコスト

(一本+現像代)/36枚=1ショットにかかるお金

(435円+600円)/36枚=27.7円

 

 

 

 

 

 

2.GOLD 200 36EX / KODAK

つい最近、なぜか一部の店舗で在庫が復活し始めたフィルムです。

もう生産が終了しているはずなんですが、不思議です。

KODAKのフィルム全体的に高騰してきているため、

KODAKの写りを安価に楽しみたい方は最高のフィルムです。

 

使ってみた個人的な印象としては、

マゼンタ(赤)の弱めな、カラッと乾いた写りの印象です。

なんだろう、不思議と感じるカリフォルニア感。

でも総合的にバランスはいいんですよね。

 

1位同様ISO感度が200なので、とっても使いやすいです。

KODAKを安価に使いたいならこのフィルム一択ですね。

 

【スキャンを自分で行う場合のランニングコスト

(一本+現像代)/36枚=1ショットにかかるお金

(435円+600円)/36枚=28.7円

 

 

 

 

3.業務用フィルム100 (36枚撮) / FUJIFILM

きました、元最強コスパのフィルム業務用100 36枚撮りです。

このフィルム3位にしましたが、本当は大好きなんです。

でも最近なんだか高騰してしまっているんですよね。

 

写りの傾向としては、しっとりと湿度を感じる富士フィルムらしい写りをします。

HIROMIXさんや奥山善之さんみたいな私写真系のスナップなんかを写真を撮る人にはぴったりだと思います。

 

FUJIFILMのフィルム全体に共通していることですが、

ややマゼンタ(赤味)が強く出ます。

 

そしてシャドーに緑が乗る気がします。

 

ちなみに、青味を強くし、コントラストを落とすと、pro400Hに近い柔らかでしっとりとした写りにもできます。

 

【スキャンを自分で行う場合のランニングコスト

(一本+現像代)/36枚=1ショットにかかるお金

(453円+600円)/36枚=29.25円

 

 

 

4.Lomography Color Negative 100 / Lomography

ちょっと前までは、このLomo100が一番コスパが高かった気がします。

僕はめちゃくちゃ愛用してました。

Lomoっていうとかなり個性的に写るイメージがありますが、

このフィルムは意外にもそんなこともないです。

少し特徴はありますが、とても使いやすい大好きなフィルムです。

 

やや黄色が強くでる印象ですね。

なんとなく枯れた印象の写りをします。

発色は、KODAKのフィルムに似ている気がします

 

2位のフィルムが出てくるまでは、KODAKの代わりにこのフィルムを多用していました。

 

【スキャンを自分で行う場合のランニングコスト

(一本+現像代)/36枚=1ショットにかかるお金

(643円+600円)/36枚=34.5円

 

 

 

5.Lomography Color Negative 400 / Lomography

LomoのフィルムのISO400版ですね。

これまた使いやすい。

 

写りの傾向は3位とほぼ同じくやや黄色に寄りますが概ね標準的です。

ISO400なので、少し粒状感があります。

そして明るいレンズで解放で撮れば、夕方でも撮れます。

(しっかり構えて撮ればですが)

夜でも自動販売機のライトなんかの前でなら撮影できます。

 

暗くなってからも撮る可能性のある日は、このフィルムですね。

ISO400は汎用性が高く、使いやすいです。

 

【スキャンを自分で行う場合のランニングコスト

(一本+現像代)/36枚=1ショットにかかるお金

(643円+600円)/36枚=37.7円

 

 

 

 

 

【余談:単に写りだけならFUJIFILMのpro400Hが一番好きです】

高価だからこのランキングには入らないのですが、

僕はFUJIFILMのpro400Hというフィルムが一番好きです。

 

使ったことのない人は1度は使ってみてください。

ハマる人は本当にハマると思います。

 

 

FUJIFILM / pro400H vs KODAK / Portra 400

とかよく比較されますが、僕は圧倒的にpro400H派ですね。

 

線が細くてコントラストがやや弱く、彩度がほんの少し淡いです。

柔らかくしっとりとした写りです。

 

よく爽やかな青味が出るとか言われますが、

青味だけでなく、FUJIFILMの特徴であるマゼンタも乗っているせいか

ピンクがかったの色がでる気がします。

 

 

 

【気になったら1本買って試すべし】

僕がフィルムで撮影し、大量にスキャンを繰り返した中で感じた特徴はまとめました。

 

Flickrなどでそれぞれのフィルムの作例を流し見することもおすすめです。

ざっと流し見すればなんとなく傾向は掴めるかもしれません。

 

でも、結局最後は気になるフィルムは1本買って試してみましょう!

 

 

 

【2019年3月ver】

フィルムの価格はかなりの勢いで変動しています。

僕もフィルム価格の変動に合わせて

業務用100 36枚→Lomo 100 →FUJICOLOR 200

と使うフィルムを移行してきました。

2、3ヶ月後にはこのランキングも変わっているかもしれません。

 

 

フィルム選びは難しいけれどとっても楽しいですよ。

みなさんもお気に入りのコスパフィルムを見つけて、

ガンガン撮影してください。

 

 

またね。