デジカメで「味」を出したいなら写真を燻すべし。
kikutaです。
僕がフィルムを使う理由は
「フィルムには何とも言えない味わいがある」
からです。
では、そもそも味ってなんだろう?
デジカメで味を出すことはできないのか?
と日々考え続けていて
色々調べてみたのですが、味のあるものとして、燻し銀、ってものがよく例えに使われることに気がつきました。
燻し銀とは?
1 いぶしをかけた銀。つやのない灰色になる。また、そのような色。
2 見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの。「ベテラン俳優の燻し銀の演技」
ふむふむ、と思いました。
燻し銀って、銀のうえに黒い霞がついてるんですよね。それがなんともいえない複雑な表情を出しているわけです。
つまり、銀の上に黒やグレーのレイヤーが何層にも重なっているのです。
おぉこれだ!と思いました。
味のあるものって、何層にも印象のレイヤーが重なってるから、深みがあるんだと。
美味しいものを食べた時、最初に香りが来て甘さがきて、最後に苦味がほんのりするとか、そういうレイヤーになってたりします。
フィルムの写真って、正しい絵を出そうとしてるけどなんかしらのノイズが乗っかっていて、いい意味で燻されてるわけです。
つまり、デジカメで味を出すなら、デジカメが出すピカピカの絵を少し燻す必要があります。
僕なりに燻しのレタッチを施した写真が以下です。
どうでしょう?
コントラストも浅くて眠い写真ばかりですね。
一般的にはあまりよしとされないかもしれませんね。
でも僕はこういう写真が大好きです。
なんか味わいを感じるの僕だけ?(笑)
行った作業は以下です。
・コントラストを下げる
・彩度を下げる
・色被りを意図的に起こす
・曇りのあるレンズを使う
みなさんも、自分なりに写真を燻してみてください。
味わい、出るかもしれませんね。
またね。