写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

ブログ引越のお知らせ

皆さんお久しぶりです!

 

実は、写真手帖はお引越をしました。

 

新ブログは昨年の11月に作成していたのですが、

まだまだ工事中といった状況で、

こちらのブログに引越案内を載せておりませんでした。

 

やっと引越先も形になってきましたので、

2021年になったこのタイミングで、

改めて引越をご報告したいと思います。

 

引越理由は2つです。

 

<引越理由>

①写真初心者に向けたライトな記事・写真上級者に向けたヘビーな記事が混在してしまっていたこと。

 

②ブログ執筆が思っていた以上に面白く、今まで以上にブログ執筆に力を入れられる土俵に立ちたいと思ったこと。

 

 

①の理由から、写真手帖を2つのブログに分けることにしました。

 

<引越先>

真・写真手帖

コンセプト:写真の教科書ブログ

コンテンツ:写真講座、機器紹介、タイムリーな情報

syashintetyo.com

 

 

真・写真手帖<極伝>

コンセプト:写真好きの、写真好きによる、写真好きのためのブログ

コンテンツ:作品づくり、写真について考えたこと、アートな話、ポエミーな話

note.com

 

 

僕らの写真手帖は

風に吹かれればひょいと飛んでいくような小さなブログです。

 

 

思えば2年前の夏、右も左もわからぬまま、

とにかく写真を語りたいという熱意だけでブログを立ち上げ、

好き放題・悩み放題に書き散らしてきました。

 

それでもここまで続けてこれたのは、

紛れもなく応援して下さった読者の皆様のおかげであります。

 

いずれこちらのブログは削除をすることとなるかもしれません。

新しい写真手帖にて、

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

KikutaBayashi

2018.07.16-2021.01.05

写真手帖

僕らの退屈な''日常''は急に壊れてしまう。だから日々シャッターを切ろう。

KikutaBayashiです。

2020年9月現在、未だに新型コロナウィルスで世界全体が騒然としています。

 

そんな状況の中、不意に3.11の時に感じたあの空気を思い出しました。

自分たちがあまりに大きな出来事の中にいせいでどこか実感のわかない、

ふわふわとした非現実的な感覚です。

 

家でじっとしている日が増えた今日、

写真と日常について考えたことを書き記そうと思いました。

 

 

 

 

''日常''は一見、壊れようもない巨大な退屈である。

 

日常と聞くとどんなイメージが湧きますか?

僕は平和、安心、退屈...そんなイメージを抱きます。

日常とはなにか?僕の持っている三省堂新明解国語辞典で引くと、

''普通の事として、繰り返し毎日行われること''

と説明されています。

 

なるほど確かに・・。

上記の説明について、1つ心当たりのあるエピソードがあります。

 

それは僕が高校1年生の6月頃の話です。

高校受験も終わり大して打ち込むものもなくなってしまい、

緊張感のない日々にもやもやとしていました。

 

おまけに当時流行っていた『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメを見た影響もあり、

先生との面談で

「学校生活って思ったより何も起きなくて退屈っすね。」

なんて恥ずかしいことを言ってしまったんですよね🐯💥

 

「生きてるうちの殆どの時間は退屈なんだよ。部活や勉強に打ち込みなよ。」

などとごく真っ当かつちょっぴり深いアドバイスを貰いました。

(ちなみに部活強制の学校で、僕の部活に対するモチベーションは塵のごとしでした。)

 

思えばあの頃はまだ3.11の震災も起きておらず、

当時僕が当事者となるような大事件と呼べるものはほとんど起きていない、

壮大な''日常''の最中だったのかもしれません。

 

そしてそれは大変幸福なことだったのだと思います。

 

3.11の大震災で日常が瞬時に崩壊することを知った

 

僕は福島県出身であります。

3.11のあの日も、まだ福島県の故郷に住んでいました。

当時の僕は高校3年の受験生でした。

 

あれはたしかお昼過ぎ頃でしょうか。

受験勉強の合間にちょいとサボってゲームをやっていました。

さてちょっと菓子でもつまむかと思ったその瞬間、

日常は突然に崩壊しました。

 

視界がぐにゃぐにゃと歪むような揺れが襲い、

家中のタンスが倒れガラスが割れる音が鳴り響きました。

ごうごうとした地鳴り、家の悲鳴、そして自身の心臓の音とが混ざり合い、

今思い返してもまるで地獄のような時間でした。

 

揺れが一時的に弱まったところで無我夢中で外に飛び出しました。

広い道路に出て揺れ続ける我が家を見返し、ふと自身の手を見ると、

べっちゃりと汗の滲むその手にはPS3のコントローラーが握られていたのでした🐯🎮

 

 

外で余震に備えていると隣の家の人も外に出てきて、

ケータイのワンセグでリアルタイムのニュースを見せてくれたのです。

 

そこには、僕が住んでいる同じ福島県の海岸沿いの街を、

黒々とした津波が飲み込んでゆく映像が流れていました。

床に溢したコーヒーが薄っぺらく広がってゆくように迅速でした。

 

僕はそれを見て、何かのシュミレーション映像なのか?

などとさえ考えていました。

そのくらい現実味の感じられない壮大な状況でした。

 

でもワンセグケータイの画面右上には、

僕が聞き覚えのあるごく具体的な地名が書かれていました。

そこは、我が家の斜め向かいの家族が1年前に引越して行った先の街の名前なのでした。

 

その時に、

''永遠だと思っていた退屈な日常・生活は、こんなにも簡単に壊れるんだ''

ということを知りました。

 

そして

''日常は永遠ではない"

ということも学んだのです。

 

 

3.11の時の僕の無力さの一方、現地で写真や動画を撮った人もいた

 

当たり前のことですが、当時のあの惨状を記録した写真は、実に貴重なものです。

今となっては過去に戻り写真や映像を撮ることもできないし、誰かに撮られた資料しか見る事ができないからです。

 

当時のそれらを個人的な作品としてコンペなどに応募する題材にすることは、

被災地で生まれ育った自分にとって、踏み台にされているような若干腹立たしく感じていましたが、

結局は何もできなかった自分よりはずっとマシだし、大切なことだと思うようになりました。

 

あの当時の僕が持っていたのはガラケーでした。

ガラケーのカメラは画質も悪く、そして趣味・ライフワークとしての写真に目覚めてもいませんでした。

 

また、当時の僕は普段写真を撮る習慣はなく、それに加え僕の家族も写真を撮らないタイプのため、

あの震災の前にどんな生活をしていたのか、ぼくの周囲はどんな世界だったのか、今となっては見ることができなくなってしまいました。

 

なんなら中学・高校の頃の自分の写真なんて卒業アルバム以外に存在していません。

そのくらい自分自身及び自分の''日常''に関心がなかったのです。

 

 

僕らの愛すべき日常をどんどん写真に納めよ!

僕らの日常は''普通''で''退屈''であり、カメラを向ける気になれないかもしれません。

 

でも100年後にその写真を見たり、なんらかの理由でその日常が失われた後にその写真を見れば、

その日常も退屈も、貴重な一瞬の歴史だったいうことがはっきりとわかるかもしれません。

 

そういったことから、僕はなんでもないものにもどんどんカメラを向けて、

どうでもいいと思える日常こそ写真に写していくべきだと考えています。

 

そして今のこの新型コロナウィルスの情勢がどうなっていくかわかりませんが、だからこそ今写真を撮ってみませんか?ということです。

今のこの状況ですら"日常"と呼べるくらいに世界は崩壊してしまうかもしれないし、幸いに今の状況が"歴史的事件"として語れるようになったとしても、貴重な情報資源になります。

 

というわけで皆さん、綺麗な景色などだけでなく、

自分の日常もどんどん写真に残しましょう!

というお話でした。

 

 

 

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ではでは!

またね〜🐯

 

 

 

 

カメラマンなら被写体に応じて服を変えるべし

KikutaBayashiです。

 

本業でカメラマンをやっていると、毎日着る服にも気を使います。

 

服の形というより色ですね。

絶対ってことはないですが一応意識してます。

 

舞台のカメラマンとかスタッフさんって何か黒い服を着てる印象がありませんか?

黒Tシャツにスキニーっぽい感じ。

 

別にカメラマンが根暗だから黒が好きって訳ではありません笑

 

あれ、実は被写体に写り込まないために統一してるんです。

 

例えば、商品撮影だと…

 

・テカテカのラベルが付いたボトル

・缶など全面鏡のようなアルミで出来たもの

・金属、液晶、アクリル板

 

などなど。

要するに光沢とか反射する素材の物ですね。

 

これは全面鏡張りみたいなものなので、正直カメラも三脚も周りに散らかってる物全て写りこみます。

 

周りの物は隠したりすれば何とかなりますが、どうしてもカメラだけはレンズがあるので隠せません。なので、商品写真をよーく見るとカメラらしき黒い影が写ってます。

これは100%です!

 

と言っても、そりゃレタッチで可能な限り消してるのが現実です(なんだよ)

 

なので、そういう素材は黒でもどうしても写ってしまうのですが、さすがに白よりは目立ちません。

 

昔はシルバーのカメラが沢山ありましたが、最近は黒に統一されてますよね。

 

これは、プロカメラマンの世界でそのような不満が出たからとも言われています。

 

あとは、戦場などで狙撃されないように隠れるためという説もあります。

渡部陽一さんもパーマセルテープでカメラをぐるぐる巻きにしてますよね。メーカーのロゴごと。

 

そういった理由等でカメラは黒!ってイメージができました。

 

要するにカメラマンは黒を着ておいて損はないよ~ってことですね。

 

ついでにオマケで。

テレビの出演者は真っ白の服をできるだけ避けてます。

というのもこれは写り込みとは関係なく、単に編集する際に外の明るさと被って白とびしてしまうからだそうです。身体が背景と同化してしまうため良くてもベージュとかオフホワイトにするようです。

 

服の色って意外と撮影と関係があるんですね。

 

まぁこれらはプロの世界の話なので、アマチュアカメラマンとして関係してきそうな場面を考えてみました。

 

被写体によってこんな感じで使い分けしましょうってことで参考にしてもらえたら。

 

〈黒い服がオススメの場面〉

・スナップ

・風景

・ブツ撮り

・建物の屋内、外観撮影

 

とりあえず建物を撮る人は白だと窓ガラスに自分が写り込む可能性があります。

 

あとは、屋内から窓越しに夜景を撮る場合ですね。これはレンズベッタリくっつけるか黒幕でカメラの上から被せるのでも可能ですが禁止されてる場合もあるので…

 

あと、水族館もですね。

 

ぶっちゃけ黒でも写るときは写るので完璧に隠せるかは怪しいですが、無駄なリスクはなるべく無くしましょう。

 

〈白い服がオススメの場面〉

これはズバリ人物撮影です。

白い服というのはレフ板の代わりにもなります。自然光を反射して逆光でも少しはモデルさんを照らすことができます。

 

といっても、チカラ技に過ぎませんが笑

 

ちゃんとやるならレフ板持ってこい!!!

が本音です。

 

まぁ白い服の小技として。

 

あとは白レフということで上手く調整すれば、モデルさんの瞳にキャッチライトを入れることも可能。

 

その場合はストロボ+ディフューザーなども駆使すると良いです。

 

※とはいえ、プロの撮影現場やテカテカの服を着たモデルさんを撮るときは黒安定です。プロの世界でモデルさんの服にカメラマンが写ってたらアウトです。白の服に全くメリットはありません。

 

最近の事例で本当に合った話です。

駅のポスターってめっちゃ大きいですよね。

とあるポスターは大女優の顔アップの写真が使われた広告でした。

通りがかりの人があることに気が付き、クレームを放ちました。

 

「目の中に人と四角い光(ソフトボックス)が写ってますよ!!」

 

そうです。キャッチライトにカメラマンが写り込んでいたのです。

 

本来、ほとんどの場合は気付かれないのですが特大のポスターだったので丸見えだったのです。

だというのに、印刷まで誰も気づけなかった。レタッチもしなかった。

ということで少し問題になった事件でした。

 

はい、といった感じで豆知識でした。

自分は昔からファッションは全身黒いので生まれながらカメラマン脳だった。

ということにしておきます?🤔

 

とりあえず黒着とけばおけ

 

〈総括〉

カメラマンは可能な限り目立つな!!

ジャパニーズ・ニンジャ魂!!!

 


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んー、ニントモカントモ

(知ってる人いんのかな)

『人生の目標』という言葉から最も遠い、断片的に生きる写真人間の世界

KikutaBayashiです。

 

 

今日は僕の写真観を支える考えについて少し書き記します。

まず初めに、タイトルに記載した通り僕は『人生の目標』という言葉がすごく苦手です。

 

正しくは自身の考え方とは正反対のところにある考え方、しっくりこない思考といったところです。

 

以前も記事にしましたが僕は極端な唯物論者であり、タナトフォビア(死恐怖症)です。

そんな夢も希望もない考え方のくせに詩的なものが好きだったりもします。

 

 

 

 

人生の目標を考えるという大切なこと

ティーヴン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』などでも述べられている有名な考え方ですが、人生の目的を決めることは大切なこととされます。

 

著者は、人生の終わりをできる限り具体的に、例えば自身の葬儀に参列する人物までをも思い描くことが大切だと述べています。

そしてその具体的に思い描いた形から逆算し、必要なことを考えるのだと言います。

 

ビジネスの世界で成功していくのであれば、非常に有効な考え方であり、人生の終わりに、やらなかった人生よりも後悔は減るのだと思います。
自分自身、一社会人として、いやでも考えざるを得ないことがありますし、会社でもいつも

''目的を明確にしろ''

''何のためかそれを行うのか考えろ''

などと口すっぱく言われます。

 


僕には自分の死からの逆算などとても恐ろしくてできない

人生の最終到達点、つまりは自分が死ぬ日のことを考えるとしましょう。

そもそもこれから永遠の無に向かって死にゆく瞬間を想像するだけでタナトの僕は顔面蒼白で吐きそうになるくらい恐ろしいんですが、

まぁそこは心を殺して、僕は死ぬ時に何を思うんだろう?と考えます。

 

まぁ仮に

あぁ僕は写真で世界を変えられて本当に幸せだったなぁ🐯

などと謎の妄想をしたとします。

 

そして僕が写真で世界を変えるために必要な要素を逆算していくと

ピュリツァー賞を撮る必要はあるかも

東京都写真美術館で個展は必須だろうな

・写真集を10冊くらいは出さんといけないな

・今時オンライン上でも有名にならなきゃ写真家とは呼べないかも

 

なんて条件を思いついたとして、

それをカレンダーに書いていきます。

今僕が27歳なので、仮に90歳で死ぬとすると僕は2083年に死ぬことになります。

 

さ、僕が死ぬ週の2083年のカレンダーを見てみることにしたのですが・・

うーん、めちゃくちゃ怖い。

自分が死ぬであろう週のカレンダーとか見たくないんですけど!

 

今はまだ遠いからあまり実感は湧かないけど、

確実に迫りくる瞬間までの人生の全てを、本気出せばグーグルカレンダー辺りで予定を埋めちゃうこともできるわけですもんね。自分が死ぬまでの時間を全て明かすって凄まじく怖くないですか?

 

今試しにやってみて記事に画像を添付してしようとしたけどなんか気がカレンダーが重くなったのでやめました。というか不吉すぎる。

 

 

明日のことすらわからない。だからこそ生きてて面白いんじゃないか!

僕はもっと言葉にしづらく、無意味(社会生活を営む人間にとっては)で泡のように発生しては人しれず消えてゆくようなものが好きです。

 

例えばオフィスビルの窓に一瞬通りかかった人と視線が合った一瞬であるとか、

学生の頃に好きな子へ抱いたものの伝えられないまま鎮火した好意であるとか、

誰かが電車の窓から眺めた何でもない昼下がりの街並みであるとか。

 

そういったものにどうしても心惹かれるし、世界はそういった断片に満ちてます。

誰かが意識さえ向ければそれらは無限に発生し、存在します。

 

僕はその中でもきらりと視界に映る一瞬を思い、写真を撮るのです。

 

そこには''人生の目的''とか成長、結果、学歴、給料、経歴とかそんなものは何の意味も為しません。

そういったものから完全に分離した世界だからこそ、誰かの拠り所になりえるのだと思っています。 

 


名も目的もない時間を生きたっていいじゃないか


僕は一社会人でありつつ、根本的はなんでもない一瞬を重んじる写真作家です。

 

人生の目的とか、わかりません。

強いて言えばどうにもできないこの死の恐怖に打ち勝つことですかね?

 

写真は何も考えず''無意味なもの''を撮れるからこそ、好きなんです。

がんじがらめの中で生きる自分自身、

そして同じような思いをしている人たちのためにも、

僕はまた明日も無意味なものを撮りまくります📸

 

 

 

 

 

 またね〜🐯

 

 

 

 

最後に、下記に僕の考え方に影響を及ぼした大好きな本を紹介しておきます。

 

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レンズについた水滴こそが、そこにぼくがいた証明なのかもしれない。

KikutaBayashiです。

 

最近読んだ本の中で印書に残った内容があったので、備忘録として記事にします。

タイトルの様な一節が大山顕さんの『新写真論』の中に出てきてハッとしました。

 

著者によると、下記のようなことのようです。

(僕の勝手な解釈を含んでます。)

 

現代までカメラ・レンズはフレアや歪みをひたすらに排除してきました。

つまりは、できるかぎり撮影者の存在を削除してきたのです。

できる限り''クリアな視界=目の前の世界そのもの''を目指してきたわけですね。

そしてついには写真から撮影者は消え、写真には被写体だけが残りました。


しかし、ここ最近はフレアやゴーストなどをわざと映り込ませることがトレンドになっています。
それは、そこに撮影者(=ぼく)がいたという存在の証明であります。

 

 

この本を読んでなるほどーくらいに思ってたわけですが、

不思議なもので最近また別の場所で似たようなことを教わる機会がありました。

 

というのも珍しく落語を聞く機会がありました🐯

それが妙に文学的な話で、ざっくり内容を書くと下記みたいな話です。

 

''過去の記憶なんて今となっては本当にあったことなのか確実に確かめる術はなく、それは幻想と何ら変わらない。

けれども記憶の中のあの場所へ行き、かつてと変わらない音や匂いを体感することだけは、

あの日僕が実際にそこにいたことを実感させた。''

 

 

うーん..なんだか深い。

 

  

 

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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』で考える超個人的写真考

KikutaBayashiです。

 

今日は珍しく小説の話をします。

村上春樹さんの小説で『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』というものがあります。これ、僕が大好きな小説です。

むしろ大好きというよりかは、なぜだか胸に残って忘れられない小説といった所でしょうか。

そして僕は主人公のつくるという人物が好きなのです。

 

  

カメラは基本的に大切なもの、美しいものに向けられるものである。

とここでいきなりカメラの話に入ります。

カメラは基本的には祝福・記念・保存のために使用されることが多いです。

子供の成長の記録であるとか、恋人の美しい一瞬とか、旅行の記録なんかですね。

どれもこれも大切なものばかりですね。

あとはモデルさんやファッションやインテリアなど美しいものたちでしょうか。

 

僕自身、旅行に行けば写真を撮りますし、恋人の写真とかガンガンに撮ります。

一緒に旅行に行った友人に

「お前と一緒にいると常にシャッター音が鳴ってて耳から離れなくなる。」

とクレームを入れられるほどバカスカ撮ります。

 

やっぱり大切なものは写真に残したいんです。

子供ができたりしたら、死ぬほど家族写真を撮りまくり奥さんに鬱陶しがられる未来が容易に想像できます。

 

 

でも僕は言葉にできないもの、意味のないもの、理由のないものが見てみたい

急に暴論でごめんなさい。

僕は捻くれてるので、美しい''だけ''のものにはあんまりピンときません。

 

インスタで映える綺麗な花火とかキラキラのイルミネーションとか、ナイトプールとか心の芯が真っ暗な僕には色んな意味で眩しすぎです。恐れ多いです。

なんかもっと疎外されてわきっちょで風化しちゃってるようなものにこそ共感を覚えます。

 

僕の持論ですが写真には何らかの形で心のあり様みたいなものが映ると考えています。

つまりは、派手に賑やかに生きている人の写真はそれ相応に派手だし、孤独な人の写真はそれだけ孤独な哀愁を帯びています。

(ただし、派手に生きていつつも実は孤独を抱えている人物などであれば、それはそれで面白いギャップのある写真を生むかもしれません。今回の記事では触れないでおきます。)

 

写真は自分でも言葉にできない無意識を写しとってくれる心の抽出機みたいな機能を持っていて、それこそが写真の持つ力の1つであり、時折実に美しい抽出物を秘めた人物がいるのだと思ってます。

そしてそういった人物は、歴史に名を残した写真家に多いと考えています。

 

 

多くの写真家たちは孤独な生の中で何かを写してきた

写真家というものはどこか孤独を帯びている

人が多い様な気がします。

 

例えば、死した妻の姿までを写真に写し狂ったように生と死を取り続けるアラーキーや、ひたすらに街の記録・コピーを撮り続ける森山大道ミシシッピ川沿いを彷徨いながら夢想の中で風景・人物を撮り続けたアレック・ソスなどと、彼らは皆孤独です。

 

何度も彼らの絵を真似ようとしましたが、や

っぱり全然ムリでした。

そもそも見ている世界が全く違うのだと思います。彼らの視点は研ぎ澄まされていて、小手先で真似たところで''っぽい''にしかなりません。

 

つまりは

''他の誰にも見ることのない世界を見ることができる人たち''

であり、こういう能力って、自分の闇・孤独とひたすらに向き合うことで、得られる特殊能力のようなものだと思ってます。

 

多崎つくるの生きる世界は美しい

 

多崎つくるの生きている世界って非常に脆くてどこか現実味がなく、淡々としていてそれでいて時折心に突き刺さる様なリアルさを秘めています。

 

「悪いけど、もうこれ以上誰のところにも電話をかけてもらいたくないんだ」

 

主人公のつくるは、かつての仲良しグループの1人のアオという友人から、突然絶交を言い渡されます。

理由は教えてもらえません。

つくるはある日わけもわからず突然一人ぼっちになり、その孤独から常に死を意識した生活を送ることとなります。

 

そのまま彼はしばらく抜け殻のような生活を送りますが、ある日の夢を境に激しい怒りの感情を覚え、それが生への渇望へと繋がります。

 

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まるで私写真みたいだ、と思った

多崎つくるが直面した突然の孤独や絶望とか、死へと吸い寄せられる心情であるとか、夢から芽生えた激しい怒り(嫉妬?)などは、どれも文章にできたとしても完全な理解は難しい実に絶妙な感情です。

いくら説明をされようと、人は他人の感情をそっくりそのまま味うことはできません。

だからこそ、つくるがカメラを持ったら実に面白い写真が撮れるんだろうなーなんて思ったりします。

 

彼が圧倒的な孤独や怒りを淡々と受け取れる態度は、写真家に近い気がします。

 

 

というわけで読んで見てほしいです。特に孤独な人。

写真という観点から紹介しましたが、そうでない人も、ぜひ読んでみて欲しいんです。

 

写真をやっている人であれば、意外なところで突き刺さるものがあるかも知れません。

 

村上さん特有の心象世界も今作はほぼ登場しないので、非常に読みやすいと思います。

※ぼくはあの心象世界の描写大好きですが..

 

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ではまたね〜🐯 

いつか人の一生を全部映像に残せる時代が来るんだろうなぁとか考えてしまった話

KikutaBayashiです。

 

 

なんだかとんでもなさそうなα7SIIIの発売や、コロナウィルス、著名人の死去などで、写真の未来や死について考えてました。

 

技術の進歩はすごくて、毎年毎年カメラの性能はアップしています。

でも結局、どんなに技術が進歩したって、やっぱり人は死には抗えないし死にゆく姿をとんでもない高画質記録することはできたとしても、

‘’死そのもの’‘だけは写すことができないんだろうなぁと思ってます。

 

 

 

 

 

このまま全部暴いていってしまったら僕らはどうなっちゃうんだろう? 

 

以前僕の持つ恐怖症"タナトフォビア=死恐怖症"について記事を書きましたが、

癖であらゆるものを死と関連づけて考えてしまうんですね🐯

 

 

近年はみんながスマートフォンというカメラを持ち、誰もが記録→発信をする時代です。

もはやSNSでお願いすれば、1時間後のどこかの国のどこかのスーパーマーケットの中の様子だって見れてしまうわけです。

どんどん"見れないもの"が減ってきてます。

そうなってくると未来に期待を感じる反面、

このまま全部暴かれていってしまったら僕らはどうなっちゃうんだろう?と怖くなったりもしています。

 

 

人は鏡の誕生、絵画の誕生、カメラの誕生により自己認識が変化してきたそうです。

 

 

 

人の一生の全てをカメラで撮影する思考実験

 

1つの思考実験を書いてみます🐯💭

それは1人の人間A君が受精卵から人間へと成長し、最後は死去して灰となり自然に還るまでを全てカメラに捉えてみる実験です。

(例えるなら、スーパーマリオ64のジュゲムみたいな感じで一生のずーっとくっついて写していきます。)

 

まず設定として、容量無限、バッテリー無限、ズーム倍率無限、感度無限、のカメラが存在すると仮定します。

 

①A君の始まりは受精卵。早くも最大ズーム(顕微鏡レベル)で撮影を開始です。

A君はどんどん細胞分裂を繰り返し赤ん坊になります。母親の中のお腹の中の様子も、未来の謎透視技術で記録します。

 

②A君は無事に産まれてきてオギャアと声をあげます。

この時点でA君にはA君という名前がつきました。

そして美味しいご飯を食べてスクスクと成長をしていきます。

 

幼稚園→小学校→中学→高校(→各進路)

 

甘酸っぱい青春も苦い思い出も全部記録です。

好きなあの子をチラ見している姿も、トイレ中すら問答無用にしっかり捉えます。

 

そして

→社会人→結婚→出産→子育て→→退職→老後

こんなところでしょうか。

各段階に様々なドラマがあるでしょうが、そこは実験には関係ないので淡々と撮影は続いていきます。

 

ここで儚くもA君の人生は終わりを迎えます。

数々の幸福と苦難を味わい、ここまで懸命に生きてきたA君。

享年85歳、A君はこの世界から旅立ちました。

 

→→死去

 

まぁせっかくなので火葬と埋葬まで撮影を続けてみましょう。

火葬により燃え上がり灰となるA君を撮影をしてみます。

 

死去→火葬→埋葬

 

ここで撮影は終わりです。

さよなら、A君。

こんな実験に付き合ってくれてありがとう。

 

では残された映像はどんなものか?

撮影されたデータはとんでもないデータ量でしょうが2100年くらいには無限に近いデータ量も処理できちゃうとして、

とりあえず鑑賞者はA君の人生を1000倍速で見てみたり、リアルタイムで見てみたり、自由に鑑賞することができます。

 

なんなら息子がそのデータを引き継いで、

「父さんって2042年の10月15日の21時32分52秒に何してたんだろ・・」

なんて言って見れちゃったりするかもしれません。

 

「うわー2041年7月の母ちゃんとの出会いってこんな感じだったんだー・・」

とか

「うっわ若い母ちゃんといちゃついてるよ、複雑・・」

なーんて🐯💭

 

 

 

こんな未来嫌!でもいつか実現できそう。なんなら本気出せばもうできそう。

 

さっきのA君の人生の撮影って不完全ですがやろうと思えばある程度今の時点でもできちゃう気はするんですよね。

だからいつか本当に行われる日がくるかも。こわっ。

 

 

 

 

A君の一生を撮影しても映らないA君という存在

 

ここで1つ気がつきました。

あれ?これ結局A君のこと、全部は見れてなくない?

ということです。 

 

 

例えばこの映像がNetflixみたいなサイトで、

''実録!A君の人生85年''

なんてタイトルで放映されたとします。

 

見てみりゃA君がどんなヤツかは丸わかりです。

どんなAV見てるかも丸わかりです。

でもよーーーく考えると映ってないものがありますね。

 

それは

・A君が感じた感覚そのもの

 

です🐯

 

 

A君が恋をした時の胸の高鳴り、A君が大声で笑った時のこみ上げる愉快さ、A君がラーメンを食べた時に感じた塩気、ベッドの角に小指をぶつけた時の激痛

そしてA君が最後に死にゆく時、だんだんと視界が白ばみ、ついには音だけとなり、そして次第に意識が途絶えゆく感覚・・

 

 

撮影映像には何一つ映ってないじゃあありませんか!

それは僕らが体感した感覚そのもの。

所謂''クオリア'' というものです。

 

 

僕もあなたも、リンゴの色を見たら赤いと感じますね。

でも僕が見ているリンゴの赤と、あなたの見ているリンゴの赤は異なっているかもしれません。でも脳の中を見せることはできないので、感覚を比較することができません。

 

 

 

なんかもう何の話だかわからなくなってきたけれど、A君の一生を写すよりも、A君が撮った映像を見たほうがA君のことわかるんじゃね?という話

 

A君のことをちゃんと理解するためには、A君の一生を覗いてみたって、一番大事なものは何にもわからない!

ということだけはわかりました。

 

ではA君のことを本当に理解するには?

A君が感じた感覚を僕らも味わうためには?

結局、彼自身が感じたものを何かしらの形で表現してもらうしかないんですね。

 

 

つまり、A君を理解するなら、

観るのに85年かかる映像を85年かけて観るより、

85歳になった彼が開催した''ワシの85年写真展''を見た方が理解をできるわけですね〜。

 

 

 

 

 

うーむ、やっぱ写真ってオモシロ!🐯

(毎度毎度、締めが雑でスミマセン。書いてたらもう深夜2時でした。)

 

写真系youtuberが伸びない理由を考えてみた

KikutaBayashiです。

 

 

むし暑くて嫌な季節ですね。

 

癖毛なのでうねりがスゴすぎて一時的に強制テンパな日々です。

 

まあ外出しないから別に関係ないけど。

ということで、基本家にいます。

 

暇だからyoutubeばっか見てます。

 

そこで写真系の動画もよく見るんですがちょっと気づいたことがありましたので、記事にしたいと思います。

 

皆さんは写真系動画とかよく見ますか?

自分は勉強のために見てます。

 

実は自分達もお試しで何本か動画投稿してみたのですが、全く伸びる気配がありません笑

 

まぁこのブログもだけどね!!!!

 

ということで折れるには早すぎるとはいえ、よくよく考えたらかなりムリゲーなことが分かりました。

 

はい、では本題。

 

写真系動画のジャンルは多い順に

①機材レビュー

②レタッチ講座

③やってみたシリーズ(実践系)

④写真論、語る系

⑤スナップ、お散歩動画

 

に大体分けられると思います。

自分がざーっと探した感じですがハウツーがやはり多いです。

 

で、見ると分かるのですが殆どの動画が…

 

 

再生回数が少なめ‼️ 泣

 

 

といった印象ですね笑

もちろん万単位の再生数のものもあるのですが、他のyoutuberのバラエティーや趣味に比べるとそんなに伸びてる人は少ないです。

なので、皆さん頑張ってるのは凄く伝わってきます。

 

ということなので、裏を返せばまだまだこの界隈はブルーオーシャンなわけです

(まだ参入できるチャンスがある)

 

今までにいないタイプの切り口や考え方次第でトップを狙うこともできると思ってます。

 

しかし、SNS時代の今になぜこんなに写真系動画が盛り上がってないのか。

 

少し考えてみました。

 

 

 

そもそもそんなに写真に熱心な人が少ない

これでしょう。

別に写真をやってる人は年々フィルムブーム、インスタグラムの登場により増えてることは確かです。しかし、そこがキッカケで写真を始めた人はどちらかというとそこまで本気でやってる人も少ないはずです。この中の何人かが継続して続けてるといった感じでしょう。となるとそんな人が何人いるのかってことですよね。数十万人いると思いますか?

いたとしても全員が動画を見るとは限りませんよね。

結局コアなベテランおじさん、真面目で勉強熱心な少数の若者。

ぐらいしかそもそものターゲットがいないのです。

よって、最初からハードモードなんですよね。この世界は。

 

カメラユーザーは多くても写真動画がいまいち人気でない理由の1つかと思います。

 

基本的に真面目な動画になりやすい

これはいいところでもあるのですが、youtubeとしてのデメリットにもなると思います。要するに固い動画になりやすく上級者向け感が出てしまう。初心者にはちょっと難しく感じるといった印象がありました。

動画をあげてる人は基本的にベテランの人だと思うので、出来る限り分かりやすい説明をしようと頑張っておられます。

でもターゲット層で一番狙いたい若者には大学の講義みたいで少し退屈になってしまうと感じる動画が多い印象です。

もう少し、明るくてバラエティ寄りの元気な動画があるとテレビ番組を見る感じで気軽に見てくれる人が増えるのではと思いました。

 

ネタが尽きる。話題が被る。

これは他のジャンルでも言えることかもしれませんが特に写真系の機材紹介、ハウツーはみんな似たようなことを考えるのでそのまま似たような動画で溢れます。

そして毎日投稿なんてしようものなら一瞬で話すこともなくなるでしょう。

少なくともこれ一筋で生活はかなり困難なジャンルでしょう。

 

 

といった感じで中々ハードな世界だと思います。これから挑戦したい人には申し訳ないですがそれなりの覚悟は他ジャンルに比べ必要かと思われます。

まぁそもそもyoutuberで生きていくのは一握りなんですけどね。

 

故にブルーオーシャンであることは確かです。正直失敗してもリスクはないので挑戦だけでもするのは全然ありかと。

 

ただ1万再生いけばかなりいい世界かなと思います。

それでも数千円の稼ぎと言われてますが…笑

 

自分達もちょっと考えていかないとなーと思いましたね。

 

 

 

では!

 


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写真趣味の給付金の使い道についてあれこれ考えてみた

KikutaBayashiです。

 

僕の口座にもやっと入りました。

 

アベノカネ10万です(言い方)

 

正直マスクも申請書も全然届かなくて、一体どうなってんねん!

 

と、文句垂れてたのでやっとという感じですね~。

 

ほんで、この10万はもちろん生活費に使った方がいいとは考えていたんですけど、ありがたいことに生活にはそんなに困っていなかったので実際のところ何に使おうかなと。悩み。

 

結論。国からのボーナスということでやっぱ趣味にぱーっと使おうかなと思いました。

散財最高!

 

となると、写真バカの自分にとってはやはりカメラ関係の(基本バカ高い)機材に当てるのがいいのかなって思って、色々使い道を考えてみました!

 

この記事を読んでる方の参考になると嬉しいどす。みんなで経済回そう。

 

ということで、さっそく

 

 

10万あったら、、、

 

 

①普段買えない機材でドカンと使う!

まずはこれですね。

 

(くそ高い)ボディ

(くそ高い)レンズ

(くそたry)周辺器具…etc

 

で、豪快に欲しかったものを買ってしまいましょう。実際それでも足りないんだが。

 

欲しいなーっと思ってたものが買えるチャンスですね。

 

フルサイズなら、canonの5Diiiとかsony α7iiくらいなら買えちゃいますよ!スゴい時代になったもんやわ。

 

②いいプリンターを買う!

やっぱ展示のためには家に1台は欲しいです。普段は高いからお店プリントで済ましてる人も多いと思いますが、最終的にはやっぱ家刷りが一番安いです。

品質も10万レベルのランクだとかなりお店プリントと対等に戦えるものもたくさんあるので是非調べてみてください。

 

③インクと用紙の買い占め!

買い占めダメ絶対。

ということで買いだめ程度にしましょうね。

普段のインクと用紙のコストは正直めっちゃ痛いですよね。

こんなときはアベノカネに助けてもらいましょう(ありがとうございます🙇)

おそらく10万分というとかなり印刷しまくれますね。高級用紙にも手が出せるし。

 

マリオのスター取った気分で一時的にフィーバータイムです。

 

※インクは固まったりするので正直使わないのに買いだめはオススメしませんw

 

④フィルム10万円券にする

正直これが一番やりたい。普段から泣かされてるフィルムカメラマンの人はあの数々の高級フィルムを買いまくってストックできるチャンスです。

 

10万分ってスゴくない!?

めっちゃ撮れるじゃん!!

 

じゃけん、これ2箱買いましょうね↓

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5年は持つ自信がある。

 

⑤写真集大人買い

好きな人、気になってた写真家さんの写真集をまとめ買いしましょう。

写真集って高いからこんなときしか買えないかも…

自粛中の写真家さんの売上にも貢献できます。

win-winやぞー

 

写真集は代官山蔦屋書店にたくさん売ってるのでオススメです!

 

 

 

 

はい、とりあえずすぐに思い浮かんだものでもこんなにありました。

 

夢が広がりんぐwww

 

ということで、後悔しない使い方をしたいですね。

もう少し考えてみたいと思います!

 

 

ではではー

 


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マイナビの年収ランキングのフォトグラファーの順位にショック受けて腹下した件

KikutaBayashiです。

 

昨日イケダハヤト さんのYoutube動画を見ていたら、こんなサイトが紹介されてました。

 

【全309職種】職種別モデル年収平均ランキング2021(1~50位) | マイナビ転職

 

マイナビの職業別の収入のランキングサイトです。

もちろん個人差はありますし、一概には言えません。でもマイナビのランキングですから、きっとリアルな数字なんだと思います。

 

このサイトのランキングをざっと見てて衝撃を受けたんです。

 

早速、見てみましょう!!ワクワク!

 

 

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ふむふむ、やっぱITとか不動産とか強いなー。うむ、知ってた。

 

 

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ふむふむ!!

 

 

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ほぉー、なるほどねー。

意外な結果も多々ありますねー。

って、

 

 

ちょ、待てよ。

 

 

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💥🐯 

 

フォトグラファーの位置そこかよ!!

311種のうち302位!!!

 

低!!ショ、、ショックだ。

(まぁ知ってたけど、想像以下の位置ですぜ。)

 

カメラが高性能になりみんなが一定レベルの写真を撮れるようになったし、なかなか激闘の時代なのかもしれません。

 

 

誤解されると困るのであえて書きますが、僕はフォトグラファーという仕事には大いに可能性があると思ってます。

あとまさに自分自身が写真の道にいます。

しかし、現状の収入という面で見るとどうやらフォトグラファー単体で暮らしていくのは、結構苦しいようです。

(フォトグラファー内でも、もちろんピンキリですが、ごく一般的に)

 

 

 

とりあえずあまりのストレスで腹下したのでトイレ行ってきます。

 

 

 

-30分後-

 

 

 

よし、前向きに考えよう🐯⚡️

僕としては、これからのフォトグラファーの生き方に対して下記のように考えました。トイレで。

 

①AIの時代になったら、フォトグラファーに起きたことはあらゆる仕事に起きることじゃないか?ということ

(つまりはカメラが自動化したように、あらゆる仕事も自動化して技術に対する報酬は減少してゆくのでは?)  

 

②フォトグラファーは一足先に働き方を考える時期が来ていた(ある意味)幸運な仕事だと思う。思いたい。

 

③ではどうやって食っていくか?という問いの答えは、別の専門分野を持つこと・コンテンツをSNSを駆使して自力で展開していくこと、にあると思う。

 

 

 

 

①AIの時代になったら、フォトグラファーに起きたことはあらゆる仕事に起きることじゃないか?

タイトルそのまんまなんですが、デジタルカメラってオートフォーカス・オートホワイトバランス・ISOオート・瞳フォーカスなどなど、どんどん自動化していて、AI(?)を駆使している機械だと思うんです。

 

最近は資産運用なんかもAIにできちゃったりと、いろんなものにAIが使われ始めて、仕事がなくなってしまうのでは!?などと話題です。

でもこれってかつてフィルムカメラからデジタルカメラに以降してきたフォトグラファーにとっては、とっくの昔に起きたことなわけです。何を今更ということなのであります。

そして、順応してきたフォトグラファーが生き残ってきたんだと思います。

また、そういう人はやっぱり最新の技術をフルに活用してバリバリに仕事をしているわけです。

 

つまりはデジタルカメラに順応してきたように、近々起きることに備え、AIについてもあたり前に使いこなせるよう、知っておくべきだと思います。

今写真やってる人もやっぱり知っておくべきかなーと。この辺とか面白かったです。

 

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②フォトグラファーは一足先に働き方を考える時期が来ていた(ある意味)幸運な仕事だと思う。思いたい。

①で書いた通り、すでに技術の進歩でフィルム→デジタルに移り変わり、仕事の仕方も大きく変わった仕事の1つだと思います。

だからこそ、技術革新でなくなってしまったかつての技術的価値を、柔軟に切り替え違う方面で作り出してきたわけです。

誰でもワンポチで簡単で写真が撮れる時代の今、どこで差をつけるのか?

 

 

 

③ではどうやって食っていくか?という問いの答えは、別の専門分野を持つこと・コンテンツをSNSYoutubeを駆使して自力で展開していくこと、にあると思う。

 

 

たった一人でもコンテンツを広げていくことがいくことができる時代になったんだと思います。

かつては有名人になるためにはテレビ・雑誌などの雲の上にあるメディアの力を借りるしかなかったわけです。

 

そうなると、今の流れは創作活動をしている人にとっては、多分大大大チャンスです。

だって写真って圧倒的物量を生み出せるし、文章との親和性抜群ですもん。

 

というわけでもっともっとSNSYoutubeを駆使してコンテンツの発信すべし!🐯⚡️

 

これもスマホSNSが発達したおかげだと思います。

このクリエイター達による半フリーダム起業可能状態がいつまで続くかも謎です。

 

僕が中学生の頃なんて、周りはカップルホムペとかJETCHAT(知ってる人いるんだろうか?)、前略プロフとかそんな程度のネットリテラシーでしたよ。

でも今考えるとホムペ作れるだけ結構すごいんじゃね、、なんて思ったり?

 

ちなみに僕は0.0000001μmも色恋沙汰がなかった暗黒みたいな厨房時代だったのでカップルのホムペみて中指立てる日々でしたよ。

 

📲🐯ファアアアアアアアアアック!!

 

2000年代後半に次第にニコニコ・ニコ生とかで自分のコンテンツで稼ぐ人が出て来た感じでしょうか。

ニコニコ動画にはタグがつけられるのですが、よくプロの仕業というタグがつけられたりしていました。

つまりはクオリティが非常に高い動画な訳です。

 

例えですが、ダンスがクソうまいほぼプロの人とか、プロギタリストとか、中村イネさんとかがいてよくみてました。

今思うと彼らよりも技術的にハイレベルの人って、プロの世界には沢山いるんだとおもんです。でも彼らはコンテンツを作るのがうまかったし、プロレベルのクオリティだったから、違う世界を垣間見ているようで面白かったんです。

 

世の中にはこんなすごいことできる人もいるんだな・・🐯

 

なんて思いながら、興味しんしんに見てました。

田舎の高校生だった僕には、周りに専門的な知識を持つ人は少なく、街を歩いたってミュージシャンとかダンサーとかイラストレーターとかいるわけないんですわ。

だからめちゃくちゃ新鮮でした。

東京に出てくると、あっちこっちの路上でイベントやってたりコンテンツに溢れてて、なんという情報格差・・と絶望したことを覚えています。

 

まぁつまりは、何かしら発信するならそのコンテンツそのもの以外でのプロとしての専門性があると有利なんじゃないかなーということです。

 

例えばインスタやるなら、写真のプロ!ってだけじゃなくて、なんかしらに特化したアカウントの方が伸びるカモです。

 

 

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これとか勉強になります。 

 

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あとこれはクソ分厚いけどおもしろかったですよ。本棚への圧迫すごい。

 

 

 

 

 

さて、コロナで自粛してた分、またぼちぼち写真撮りに行かなきゃです。

 

 

 

またねー🐯

 

隠れ神社探訪記について

Kikutaです。

 

 

みなさん神社好きですよね?🐯

基本的に自然の中にあるし、神社の建築物だけでなく周囲も神々しいことが多くて、個人的には大好きなんです。bayashiも言わずもがな神社大好きマンです。

いつかの年の夏なんか、なんか雑な理由をつけてbayashiと鎌倉やらなんやらの神社に50回くらい行きました。蚊に999999箇所くらい刺されました。

次第に蚊に刺されにくい服装や、蚊に刺されにくい動きすら身につけてきてしまった神社プロ(バカ)です。

ちなみに鎌倉はぼくらの住む東京から、交通費・昼食・夕食・フィルム代で1回行くだけで5000円以上ぶっ飛びます。

 

(神社ってやたら蚊多いのは本当になぜだろうか。)

 

 

 

 

はいドン!!!!🐯

 

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まずは僕らが見つけたい隠れ神社の条件です。

 

 

隠れ神社とは?

知名度が高くない

・適度に放置されている

・鬱蒼としている

・神々しい・禍々しい

・蚊が多い

 

 

つまりは街の端っことか裏山にひっそり佇む、マイナー神社のことです。

小さくいいんです。綺麗に整ってなくていいんです。

 

適度に自然に還ってしまっている方が、むしろ神々しくないですか?🐯⚡️

 

 

ちなみにbayashiは小学生の頃、好きなものを絵に描く授業にて、

みんながパパとかママとか仮面ライダーとかポケモンとか描く中、

一人だけ鳥居の絵を描いたそうです。こわっ!

このエピソード個人的に大好きすぎて、ほんと何度でも書きたくなりますわw

 

 

 

という訳でスタートですよ!

マイナー神社図鑑みたいにしてくぞー!

 

 

ウヒョー!🐯

 

 

 

 

(神社好きのみなさん、どうか僕らが飽きないことを祈ってください。応援してください。)

 

 

 

 

またね!

 

【CineStill 800T】埼玉のディープスポット「深谷シネマ」に行ってみた【フィルム作例】

 

Bayashiです。

 

自粛で写真が撮れていないので、過去写真を載せていこうと思います。

 

今年の2月頃に散歩がてら埼玉の深谷に行ってきました。

 

深谷といえば深谷ねぎ」「ふっかちゃんが有名ですが、他にも何かないかなと探していた時、たまたま見つけたかなりディープな深谷シネマ」という昭和ノスタルジーをかなり感じる映画館を見つけたのでフィルムで撮影してきました。

 

今回着いたのが夕方だったのでちょっと薄暗いですがシネマ風フィルム「CineStill 800T」だと丁度いい感じの色が出たと思います。

 

 

入り口付近

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雰囲気すごい

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壊れた洗面器

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うわあ

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もうこれスタジオやん

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中の倉庫にも入れて頂きました。

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サンタが入ってきそうな煙突

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出た頃にはいい日暮れ感

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とりあえず施設前にあるファミマでファミチキを食らう

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深谷駅前に大量のカラスがいてビビる

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ただの日記的な感じになりましたが

行ったらとにかく「すげえ・・・」ってなりますよ!

 

めっちゃ雰囲気あるので近い方は一度行ってみては〜

 

ではまた

【大三王子神社】新島で見つけた神聖すぎる隠れ神社

 

Bayashiです。

 

毎年GWや夏休み、年末年始などといった長期休暇は社会人の自分にとって貴重な唯一の旅行チャンスです。

 

毎年必ず写真を撮りにひとり旅に行くのがルーティンになりかけてます。

 

なので、今年のGW潰れたのはかなり痛い・・・

ちゃんと自粛してます(沖縄行きてえなー)

 

と言ってても仕方ないので、昨年の夏に行った新島旅で見つけた素晴らしい神社を紹介したいと思います(唐突)

 

どうせみんな好きでしょ?神社

 

僕らは神社大好きマンなんで見つけた神社を片っ端から撮ってしまう病気を持っています。

生まれた頃からの持病です。

 

でもこれらの写真って撮っても放出する場がないんですよね・・・

 

インスタに乗っけると統一感無くなるし

 

ってことで随時こういう感じでブログ記事にして紹介しようかなと思いました。

同じ神社大好きマンのために。

 

ということで

 

第一回神社撮シリーズは新島 "大三王子神社" です。

genbu.net

 

新島は小さい島なのでレンタサイクルで半日で殆ど周れてしまいます。

 

自分の目的は写真なので海水浴にきている人達に比べてだいぶ時間を持て余しました。

行くところがそうそうに無くなって駆け込むお店も全然空いてなく、かなりキツかった記憶にあります。てか暑すぎて後半写真どころじゃなくなった件。

 

ある程度撮り尽くしたところで、Google MAPを確認するとまだ行ってないスポット発見。

しかも大好きな神社を見過ごしていたという。

 

これは行かない訳にはいかないやろ!!

 

ということですぐに向かいました。15分くらいのチャリですぐ着いたけど。

 

現地に着くと、、、

 

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(;^ω^)

 

 

 

(;^ω^)

 

 

 

(;^ω^)「え?ここ?」

 

 

 

(;^ω^)「ただの森やんけ・・・」

 

 

というファーストインプレッション。

 

てか急に細い暗い道に入って来たので本当にあってるのかめっちゃ不安になり

 

ビビりながらも襲いかかる虫と格闘しながら(一人でバカみたいに騒ぎながら)

参道らしき道を進むと・・・

 

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突然の階段。四天王戦かな?

 

かなり不穏な階段が現れました。

 

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数々のアリアドスと戦い

 

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なんとか次の相手が待つ場所へたどり着くが。。。

 

 

(;^ω^)「ピェーwwまた階段やwww」

 

 

またしても階段。

 

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なんとか重いカメラをぶら下げながらたどり着いた場所は全てが神聖すぎる

 

 

神域のオーラを全身に受ける。

 

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イメージ図

 

 

全身で受け止めたゴッドパワーで登り続け

 

 

 

・・・現れた(鳥居様)

 

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(;^ω^)「つ、強すぎる・・・

 

圧倒的でした。数々の神社の中でもかなりの神域感。

 

静寂の中ただひっそりと佇む。

なんとも言えない世界観。

 

写真をしっかり撮って満足。

早々に帰還(相変わらず蚊が多すぎる)

 

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入り口付近に見える鳥居も夕日に当たってかなり良い。

 

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不穏で禍々しい参道を抜ける。

 

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行きに全く気づかなかった新島名物のモヤイ像もありました。

こんな森の中にもあるのか・・・

 

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なんとか脱出。ものすごい疲労と達成感。

 

夕日が素晴らしい。それにしても外も中もどこも景色が素晴らしすぎる

 

一日の終わりを都心でこんなに感じることなんて無い。

なんて思いながら島の魅力を再認識(新島も東京ですけど)

 

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よし帰るか。

 

 

 

こうして宿泊してるドミトリー(自分以外全員女子大生という気まずい相部屋)に帰る

25歳一般男性であった。

 

 

めでたし、めでたし

外出自粛でも写真趣味を楽しもう【アイデア編】

 

Bayashiです。

 

コロナでGW暇なくせにブログ更新遅すぎ!!!

 

ってな感じですが

 

 

 

許してください(暇すぎると無気力になってしまう)

 

 

 

でもちゃんと、なんとかお家でもできる写真活動を模索していますわよ。

 

こんな記事にもしました。

kikutabayashi.hatenablog.com

 

せっかくなので前回の続きのような記事を書いていこうと思います。

 

プロ写真家の中にはそれぞれ色々なアイデアを考えて、この外出自粛期間でも写真界隈を盛り上げようとしていらっしゃる方もいるようです(さすがや)

 

例えば

 

・オンライン展示

・オンライン写真集

・zoom、instaライブでの雑談や勉強会

YouTube動画制作(レタッチハウツー等)

 

などなど、SNS等を積極的に活かして面白い企画を皆さん発信しているようでした。

 

まあでもこの状況って外で撮るカメラマンにとってはやはりかなり痛手ですよね・・・

フリーランスの方も然り。

 

こういった時にいかに柔軟に動けるか。

たくさんの人に影響を与えられるか。

 

ここがある意味プロと素人の違いのような気がします。

 

あ、話変わりますが、、、

 

そういえば、最近コロナ破局という恋人と会わなすぎて気持ちが冷めて別れるという現象が起きてるらしいのです。

 

これは写真でも同じ(趣味全般同じ)だなと思っていて数ヶ月カメラに触れないと正直少しずつ写真に対する熱は冷めてきます。

 

逆に撮りてぇーー!!!!

という熱に変わってる人もいるかもしれませんが、どちらかというと好きな趣味でも長い期間触れてないと徐々に自分は冷めてきてしまうタイプです(過去に経験あり)

 

とにかくやりたいことが浮かんでもすぐ行動できないという状況。

そのホヤホヤの熱が数ヶ月後にまだ残っているかということですね。

 

はい。。。

 

 

ということで少しでもその熱を下げない為に自分がやってることを下に並べてみます。

※写真オタク中級者以上の変態向けなので初心者はもっと気楽に楽しんでください。

 

①常に目に見えるところにカメラを置く

「おはよう」から「おやすみ」まで

これはカメラ君の存在を忘れないようにということでやりましょうね。

メンテナンスも必須です(最近放置しすぎたフィルムカメラが全部壊れてしまったので)

 

②写真ブログ・インスタ等を定期的に見る

これはこの状況の中でもみんな何かしらの活動をちゃんと継続してるんだ!ということに気付く為です。自分も負けてらんないぞと。

 

③過去写真を見返す。反省、改善、探求心。

前の記事でも書きました。時間のあるうちにとにかく己を知ること。

 

④おうち写真で頑張る

家の中だけ縛りで作品を生み出さなければならないゲーム。

制限の中で画角を決める屋外やスタジオ同様に発想とセンスが求められる。

 

⑤写真仲間とオンライン飲みで写真を熱く語る

皆んなの考え方を知り、たくさん刺激を受けよう。

なんならzoomの画面共有でお互いの写真をPC上で見せ合って講評し合うのも今っぽくていいのでは。結構いい発想でしょ。

まだやってないけど。

 

⑥最終手段。人のいない時間に近所で撮影散歩。

写真はスポーツだ。運動だ。ジョギングと同じだ。

ずっと家にいるとやはり不健康です。健康のためだと思って短時間ですが撮りに行ってしまうのもありかと。国も軽い散歩や運動は認めてます。

 

 

すごい!!こんなにたくさんあるね!

 

こんなにあれば安心だ!

 

 

という声が全国各地から聞こえてきました。

良かった。良かった。

 

これで安心して充実した自粛ライフを送れる。

 

安心したので寝ます・・・

 

 

おやすみなさい

 

 

 

 

 

謎の声)こうして彼が自粛解除まで一切何も活動しなかったなどまだ誰も知らない

 

僕の抱える"タナトフォビア"と写真について

kikutaです。

 

 

最近、自粛自粛で外になかなかでられず、家で悶々と過ごす時間が増えてますね

家の中で過ごしてるとネガティブな思考に囚われがちです。

 

 

今回は僕のもつ"タナトフォビア"という厨二病感溢れる恐怖症について書いてみようと思います🐯⚡️

 

 

これ、人に話すとマジで引かれることが多いんで、だから基本的に秘密にしてます。

でも、自分が写真をライフワークにするうえで自分のこの死生観が影響を及ぼしていることに気がついたので、書いてみることにしました。

そして常々抱える恐怖のあまり、誰かに共感してほしいとすがる気持ちもあります。

 

 

タナトフォビアとは死への恐怖症です。

僕の場合は意識の消失への恐怖です。

 

 

僕は小学生くらいの頃には、この馬鹿げた恐怖症をすでに発症していました。

死んだらどうなるんだろう?

宇宙の外にはなにがあるんだろう?

僕のこの意識はなんなんだろう?

 

 

とか、キッズならではの単純な鋭さで世界を理解しようとする科学ボーイでした。

ちなみにこの頃大好きだった本が

"なぜ?どうして?"

という本で、ここに色んな科学現象について書いてあり、愛読書でした。

 

 

そんな僕に、身近な存在である"父の死"が訪れます。

あんなに元気に生きていたはずの父親が、壮絶な闘病の末亡くなりました。

そして、その亡骸を見たとき、

"父は明らかにもういない。身体そのものはまだここあるのに"

それはつまり、俺の父の意識は一体、どこに行ったんだろう?という疑問でした。

そしてこの体験は、タナトフォビアへと至る起爆剤となりました。

 

 

そんな幼少期のせいか、はたまた自分の脳みその思考回路か極端なのか、

僕は完全に"唯物論者"に育ちました。

基本的には宗教・幽霊等々、全くもって信じてません。もし実在したとしても、あくまで科学的な根拠に基づいたなにかだと思っています。

(※タナトフォビアの人はどうも唯物論者であるとことが多いようです。)

 

 

 

 

そして、ここ数年はあまり考えなくなっていました。

激務に追われ、人との関係に追われ、深く考える間がなかったためだと思います。

 

 

しかし、2019年に祖母や犬が亡くなったこと、コロナウィルスによる死者数をニュース、そしてこんな時に限ってGANTZをネットフリックスで診始めてしまったこと、そして在宅勤務で家で一人でじっとしていることで、

慢性的に"死"を意識するようになりました。

 

そして先日久々に"発作"が起こりました。

 

自分がいつか死の直前を迎えることを考えてしてしまい、その逃れようのない事実に、

あまりの恐怖に頭を抱えて唸り声をあげ、動悸と目眩がして立っていられなくなり、蹲み込んでしまいました。

 

 

"まてよ、俺はいつか消えるんだよな..?"

 

"消えたくない..消えたくない..怖い..!!"

 

"ウワーッッ!!!!"🐯⚡️

 

 

 

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下記はあくまで、僕の死生観です。

僕らはある日この世界の中に生を受けて誕生し、その瞬間からまた死に向かって、絶対不可逆の道を歩き続けています。

絶対に絶対に、いつか死を迎えて無に返ります。

 

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つまり僕らは、無と無にサンドイッチされた、実にちっぽけな"実在"なわけです。

無は永遠です。死んだらたぶん永遠に無です。

死んだらもちろん耳も目も身体も脳もありませんから、音も光も時間も感じることができません。

 

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はぁー、やっぱりどうしようもないですね、ボクは!頭が壊れてるんでしょうか。

とまぁ、そんな僕が、ズンと落ち込んだ時期にはまりこんだのが写真でした。

 

 

 

僕が写真というものに抱く、いくつかの思いを書いてみます。

 

①写真は光と時間がフィルムやセンサーに直接焼き付いた残像です。

そこには、圧縮された時間と光が保存されます。

 

②写真は無への恐怖に争う、僕の中の一つの方法なのかもしれないと思ってます。

死が無限なら、無限に等しいくらいの実在のコピーを積み重ねてやる!!!

という行為です。

 

③自分が歩いてきた生の足跡としてその瞬間瞬間を写真に残し、そこに立ち返れるような気がしてます。(例えそれが錯覚でも)

それは、時間の不可逆性に対する抵抗とも言えます。

 

④写真は一期一会をまさに体現した存在であると言えます。

その瞬間は絶対に絶対に、2度も戻ってこないのだから、保存しておこうというわけです。

 

⑤写真を撮っていて、世界は色即是空であることを実感することもあります。 

あらゆるものは所詮は微粒子(色)の集合体に過ぎず、僕が撮って写したものはただの色そのものあり、ぼくらの認識している実体(空)は写ってないということです。

 

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つまりは例えばこの花を僕らは''花''(空)として認識していますが、それって極論を言えば原子の塊であり、僕らはこの世界に実在している原子という物質(色)を見ているだけにすぎないということです。

すなわち''花''はあくまで観念にすぎず、この世界には花などという実体は存在しないということになります。

 

 

意味わからんな!

でも真剣に考えてます。

そんくらい、いつか訪れる死が怖いんですよ!

 

 

 

ちなみにこの恐怖症、何人かの有名人も発症してるようです。

 

一人目は堀江貴文さん。著者のゼロの中で明らかに、自身がタナトフォビアであることを告白しています。

死への恐怖に争う気持ちを根幹に抱き、立ち止まることなく常に自分を全力で走らせているようです。

 

あとは西川貴教さんなんかもラジオで語ったことがあるようです。

 

 

 

 

 

僕みたいな人、どのくらいいるんだろうか。

似た感覚をもつみなさん、どうやって恐怖と戦っていますか?

 

 

ちなみにどうでもいいですが映画のインター・ステラーは、僕みたいな人にはサイコーの映画でした。

だって科学的考察をもとに、非現実的な現象を描いてるんだもの!希望が湧く!!

 

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明るく考えて生きていきたいですねぇ。

やっぱり、自宅に篭るのはよくないですね。

メンタルが変になってくるし、皆さん適切に日光を浴びて健康に、新型コロナと付き合っていきましょう。