写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

フィルム写真の赤い光は何?

kikutaです。

 

最近、フィルム写真の赤い光って何?

どうやって出すの?

という質問をされました。

 

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↑こういうやつですね。

 

この光が入ると、なんか急にノスタルジーな印象になりますよね。

 

あれが何かの結論からいうと、フィルムカメラの光漏れによる感光です。

 

フィルムが入っている空間に何らかの理由で微量な光が入り込んでしまって発生しているんです。

よくあるのはモルトという遮光材が劣化して、ほんのすこし光が中に入り込んでしまっているケースです。

ちなみに僕の使ってるカメラだと内部反射やシャッター幕の穴の補修跡から少し漏れたりすることもあります。(個人的には嫌ですが、、)



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↑ちなみにこれのように、青く感光することもありますよ。

 

そんなことより

「どうやって発生させるのか?」

が気になると思います。

 

ネットで検索すると、裏蓋を一瞬開けるとか書いてあったりしますが、それは僕個人としてはあまりやらない方がいいかなと思います。

せっかく撮った他の写真まで焼けて無くなってしまうかもしれないからです。

 

 

ただ、光漏れ写真を発生する可能性をアップさせたり、擬似的につくってしまう方法ならあります。

 

 

①光漏れを起こす軽いジャンクの機材を探す

モルトという遮光材が劣化していると、光漏れが発生します。

→フィルム手巻きのカメラがおすすめです。個人的な経験として、オート巻きのカメラは高性能すぎてあまり光漏れを起こしたことがないです。

 

②光漏れを起こしたいけど、買うカメラのどの辺を見ればいいの?

→裏蓋の端に黒い棉みたいなものが入ってると思います。それがモルトです。モルトがぼろついていたら感光チャンス!

(本当は要修理ですが、なんか面白い需要ですね。)

 

③コツとしてはフィルムを入れて1、2枚目に光漏れを起こしたい写真を撮る

→フィルムの巻き方の性質上1、2枚目が感光しやすいです。

 

④たまたま光漏れした写真をフォトショップで半透明にして重ね、光漏れっぽく見せることもできます。

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ちなみに、2枚目のこれ、擬似光漏れです。

Photoshopで感光したフィルムを半透明レイヤにして、重ねて作ってます。

 

騙されましたか?

加工でもつくれますよ、という例として。

(でもやはり偶然起きた方が嬉しいですよね。)

 

 

せっかくフィルム写真をやるなら、人間らしいミスやアクシデントも受け入れて、楽しんでしまいましょう!

 

 

以上、フィルム写真の赤い光、赤い線は何か?

というお話でした。

 

またね。