写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

Instagramで評価されやすい写真ってどんな写真?

kikutaです。

 

 

今回はSNS(Instagram)に適した写真とは?という話です。

 

InstagramTwitterって、今だと大抵はスマホの小さな画面で見ますよね。

そうなると、スマホの小さな画面の中で写真がさらさらと流れていくわけです。

それも、例えば電車の中とかで見たりするから、落ち着いて見れない場合もあります。

 

展示や写真集って、また見るシチュエーションが違ったりしますよね。

写真集なら家でじっくり見たり何度も見返したり、展示なら写真のパワーは大きいけれど一度しか見れなかったり。

 

つまり下記のように分けられるわけです。

 

・写真集向きの写真

・展示向きの写真

SNS向きの写真

→( きっとinstagramTwitterでも、評価されやすい写真は異なります)

 

 

そこで僕なりに、SNSに最適化された写真の特徴をまとめました。

 

①カラーやトーンが統一され、魅力的な世界観が構築されている。

②小さな画面で見るから、じわじわとくる良さよりも、ぱっと見の印象の良さ

③暗いよりも明るい雰囲気の写真

 

 

特にこの中でも、①は絶対に大切にした方が良いと思っています。

例えばInstagramでは、写真単体よりも、ギャラリー全体の雰囲気で見られることが多いです。

フォロワーの多い人の多くは、ギャラリーがパッと見ただけで

「どんな写真を撮る人なのかわかる」

ことが多いです。

 

カラーやトーンが統一され、世界観(その人にとって世界がどう見えているのか?)が提示されていて、どんな写真を供給している人なのかがわかりやすいとフォローもしてもらいやすいのです。

 

また、被写体ももちろん大切ですが、色調やトーンが、ぱっと見の印象に大きく影響します。

ある程度色味を揃え、自分ならではの色調やトーンを作りだすことが、世界観を演出することには必要不可欠だと思っています。

(あくまでSNS攻略の話です)

 

例え1枚1枚が傑作だったとしても、色んなトーンや雰囲気の写真をバラバラとアップロードすると、統一感がなくなり全体としてのパワーが落ちます。

言い換えれば「ベストアルバムにはなってはいけない」ということです。

 

これは、SNS攻略において絶対に知っておくべき、基本戦略なのです。

(僕自身、好き放題アップロードしたい気持ちもあるため、やりきれていない部分はありますが。。)

 

②で言いたいことは、じっくりと見て良さのわかる深い写真はSNSには向かないということを理解すべきということです。

上記のような写真は、スルメのような味わいのある写真だったり、深いテーマを掲げた作品かもしれません。

 

僕自身そういうスルメみたいな写真が好きなのですが、

Instagramのようなメディアは写真が高速で大量生産・大量消費される場なため、インスタントな魅力のある写真がウケるわけです。

 

これは、見る側の見る目がないというわけではなく、小さな画面で味わい深い写真を見抜き、評価することは、かなり困難だからです。

 

 

③は軽く意識しておくべきことです。Instagramをやっていると段々気がつくのですが、暗い写真よりも明るい写真が評価される傾向にあるのです。

やっぱり見ていて心地よいからですよね。

暗い写真の良さを感じるというのは、明るい写真の良さよりも、少し思慮の深さが必要になるからです。

ちょっと切ない写真や、廃墟写真の退廃的な美しさとかですね。

僕はそういうネガティブなパワーのある写真は大好物なのですが、多くの人は明るくて心地の良い写真が好きなのです。

 

日本人には侘び寂びの文化があったりするので、写真にも退廃的な美を感じとる力に長けている可能性があったりと、この辺りは個人的に少し研究したい部分でもあります。

 

色々と書きましたが、暗めの雰囲気が好きな人も、あくまで傾向として知っておくべきと思います。

 

 

以上、Instagramで評価されやすい写真とは?

というまとめでした。

 

好きなものを撮りまくりましょう。

そして、Instagram等のSNSは、戦略的にアップロードしていきましょう。

 

 

 

 

またね。