写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

2018年度木村伊兵衛賞の写真集「KIPUKA」を読んでみたら受賞に納得してしまった

kikutaです。

 

第44回 木村伊兵衛賞2018年度

受賞作品が決まりましたね。(結構前ですが)

岩根愛さんの「KIPUKA」という写真集です。

 

受賞前から各雑誌の特集などでやたら取り上げられていたりして、

どんなものなのか気になっていたため実際に読んでみたのですが、

こりゃ受賞するわけだ...と心から思ったのでした。

 

写真をやる人もそうでない人も、色々と学べる部分も多く、写真集の教科書的な抜け目ない一冊だったので、一度読んでみて欲しいと思い記事にしてみました。

 

 

【ハワイと福島の繋がりと言うテーマが新鮮で明確】

ハワイで行われる''ボンダンス''と福島の盆踊りを接続させています。

フクシマオンドと呼ばれる踊りを踊るそうなのですが、

その不思議な繋がりが文化人類学的な目線で見ても非常に面白い。

そんなもん本当にあるの!?という驚きからスタートするわけです。

 

写真のテーマが深いってやっぱいいなぁとしみじみ。

 

【シンプルに写真が美しい】

僕が最も惹きつけられたのが、最初の数ページでした。

ハワイの火山が噴火している写真なのですが、これが異様に美しいのです。

色とかトーンとか、自然でありながら迫力がありなぜか魅入ってしまいました。

ここでグイっと引き込まれるわけです。写真の美しさは非常に大事です。

 

【各章ごとに写真ジャンルが変わり見ていて飽きない】

数ページごとに写真の見せ方が変わるように作られており、

1冊の写真集の中で様々な表現が試みられているのです。

 

途中で真っ黒な背景に光沢のある不思議なモノクロ写真が印刷されていたりしたりと、とっても芸が細かいです。

 

それがちぐはぐにならずちゃんとまとまっているから尚更すごい。

 

 

 

以上、岩根さんのKIPUKAの紹介でした。

僕の中では鈴木郁朗さんの解業以来の衝撃でした。

 

みなさんもぜひ、読んでみてくださいね。

 

 

写真が上手いってこういうことか、、と納得できる気がします。

 

 

↓にリンク貼っておきますので気になる方は是非。

 

 

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またね。