写真手帖

写真作家の2人が写真を撮りながら考えたこと。

コミュ障ぼっちに告ぐ、あした一眼レフを購入せよ。

 

kikutaです。

 

 

 

写真は人を変えるという話をします。

全て僕の実体験です。まじです。

 

 

一般的に言えば、カメラごときが人を変えるなんておかしな話だと思います。

でも不思議なことに、そんなことも起きうるよという話です。

 

 

 

 

 まず過去と今の僕の性格を書きます。

 

過去の僕(小中高)

①基本学校休みがちで、居場所をなくして不登校になったことも

②休日の8.9割は家でゲームかネット

③休みは家で一人でゲームを1日10時間くらいやるオタキッズ

④コミュ障すぎて高校時代に自分で誘ったデートを逃亡

 

 今の僕(20歳〜現在)

①会社に勤め、激務の中でもわりと元気に毎日出勤

②休日の9.5割は外で写真撮ってるかバイク

③毎日、外で日光浴びないと体調崩すわけわからん体質になってしまった

④素敵な彼女がいる

※相変わらず一人が好きだったり、コミュ障の名残はあり。

 

 

 強烈な孤独を体験した人間にしか、作れないものがある。

 

様々な写真家の写真集を読み漁り、写真家の写真論の本を読み漁り、写真展にも赴き、ネットでも目がおかしくなるくらい写真を見まくりました。

 

その中でグサっと心に刺さった作品を撮った写真家の方には、共通してなにやら孤独な一面がある、と、気がつきました。

 

それは大御所の森山大道さんや荒木経惟さんから始まり、写真新世紀で受賞した若手作家の方々にも共通していました。

 

そのことから、世にはびこるフツーの写真と、写真家の強い作品との違いは何か?

ぼくは、写真が孤独を帯びていることと考えています。

 

 

畠山直哉さんも話す写真という本の中で、孤独についてこんな風に語っています。

少し文面を変えていますが、ざっくりこんな文章です。

 

 

"芸術に感動する瞬間とは、『返事があるかわからない』状態で、それでもなお作品が呼びかけ続けている。そして、なんと驚くべきことにその声がこの自分には届いている、まさにその瞬間である。"

 

 

この一文に強く共感し、思わず頷きました。なるほど、そういうことか。

 

 


 

 

ほんで僕が考えた仮説です。

''人の強烈な孤独に触れたとき、互いの孤独が共鳴して強い共感を覚え、何かを受け取ることができる。"

 

そんなせいか僕はハッピーな写真よりも、

''撮るしかなかった写真''

に強く惹かれます。

 

切羽詰まったような、写真にすがるしかなかったような、そんな写真です。

なんだかそういう写真には力を感じます。

 

 

写真が人を救うこともあるんだと思う

僕は写真に救われたことが、何度もあります。

いろんな写真集を読んで、大御所はやっぱりすごいんだなーと感じたんです。

 

僕は荒木経惟さんのセンチメンタルな旅・冬の旅を初めて読んだ時、思わず泣きそうになりました、それも本屋で。

いつもは自分をうそっぱちだなんてひょうひょうと語りつつ、

そんな人が馬鹿正直に記録した、すがるように、ただ撮るしかなかった、そんな写真ばかりでした。

僕には、今にもバラバラになりそうな彼の心を、写真がかろうじて繋ぎ止めているように感じました。

わかりやすい表現として、彼はよく写真にテキトーな日付を入れて撮ってました。

(昔のフィルムカメラには、日付を入れる機能があります。こんな具合に)

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でもセンチメンタルな旅・冬の旅だけは、全て正確に日付を記録しています。

その日付の正確さが、まるで抗うこともできずただ事実を受け止めるしかなかった彼の心を、表しているようで、

それが何やらぼくの心に深く突き刺さるのでした。

 


 

森山大道さんの写真集と犬の記憶を読んだ時も似たような感情になりました。

彼は失恋して写真を始め、何かを求めるようにぶらぶら街を徘徊し、表面をなぞるように写真を撮り続けます。

それを"擦過"と彼は表現しています。

ひたすらに撮る、自分が何者かもわからず、なんのためかもわからず、それでもひたすらに記録し続けます。

天性の圧倒的な孤独、写真を撮っていない姿が想像がつかないくらい、

病的なほど常に一人シャッターを切り続ける彼に、一体誰が追いつけるんでしょうか。

 


 

そんな彼らのあまりに圧倒的に孤独な写真に触れて、

なぜだか不思議な親近感を覚えたんですよね。

そして、その時落ちていた僕は、どこか救われたような気がしました。

その理由として、人は共感で救われる、と僕は解釈しています。

 

 

 そして僕ももしかしたら、

そんな共感を引き起こせるかもしれないと考えて、写真を撮り続けています。

世界のどこかにいる''孤独な誰か''を救えたらいいなーなんて。

 

 

 

コミュ障ぼっちよ、写真を撮りまくって君の孤独を解き放て!

ここで本題ですよ。

孤独な思いをしているそこのあなた、

もう打つ手がないなら、明日一眼レフを買ってください。

 

孤独なだけで、もう写真家として大切な素質があるんです。

 

 

ちなみになぜ一眼レフかって?

総じて値段が高いのでなかなか辞められなくなって、カメラがあなたを引っ張ってくれるからです。

重くて持ち運ぶのめんどくさいけど、やっぱ最初は一眼レフがいいと思います。

こちょこちょいじってると、なんか楽しいですし。

 

 

そんで外に出て写真を撮りまくってください。

孤独のままに、撮りまくってください。

 

 

社交的になるかはわからないけどアウトドアな人間にはなります

必死に写真を撮り続けていると、いつのまにやらアウトドアな人になってます。

だって、何か撮るなら外に出なきゃいけないし、

人を撮りたいなら、人と会わなきゃいけません。

 

なんか外に出て撮ってないとむずむずするようになったらしめたものです。

僕やbayashiと同じ症状が出てます。

もう後悔しても遅いです。

写真マグロ症候群と僕は呼んでます。写真撮ってないと死にます。

 

これで社交的になるかどうかは別です。

でも外に出ている時間も増えるし、努力次第ですがカメラ仲間もできます。

共通の趣味があるというだけで、多くの人と繋がれるチャンスができますよ。

 

 

  

最後にQ&A~異論は認める。でもほんとやってみてほしい~

・Q.写真だけで人は変わらない→A.そうです。でもきっかけにはなる。

・Q.ゲーオタから機材オタになるだけでしょ→A.たぶんなります。でもマシじゃない?

・Q.うるせぇキモいんじゃ!→A.なんかすんません。でも試しに写真やってみない?どう?

・Q.写真始めたらイケメンになれますか?→A.なります。一眼レフを始めて100日後に顔が綾野剛になります。

・Q.何買えばいいの?→A.フィルムカメラの一眼レフを始めると顔が綾野剛になりますよ。

・Q.女子なんですけどカメラやったらモテますか?→A.モテます。湘南の海岸行って海藻でも撮ってれば気付いたら沢山の綾野剛に囲まれてます。

・Q.何撮ればいんですか?→A.まずはそのへんの自動販売機を撮りまくりなさい。

・Q.なんで自動販売機なんですか?→A.適度な距離ごとにあるし疲れたらジュース買えるからです。

・Q.80歳の爺さんなんですけどカメラやったらモテますか?→A.いい運動になるんでカメラ買ってください。

・Q.80歳の婆さんなんですけどカメラやったらモテますか?→A.いい運動になるんでカメラ買ってください。

・Q.カメラやったらモテますか?→A.いい運動になるんでカメラ買ってください。

 

 

 

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kikutaでした。

 

 

 

(写真人口増えるといいな。)

 

 

 

またね〜🐯⚡️ 

 

 

 

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