カメラマンなら被写体に応じて服を変えるべし
KikutaBayashiです。
本業でカメラマンをやっていると、毎日着る服にも気を使います。
服の形というより色ですね。
絶対ってことはないですが一応意識してます。
舞台のカメラマンとかスタッフさんって何か黒い服を着てる印象がありませんか?
黒Tシャツにスキニーっぽい感じ。
別にカメラマンが根暗だから黒が好きって訳ではありません笑
あれ、実は被写体に写り込まないために統一してるんです。
例えば、商品撮影だと…
・テカテカのラベルが付いたボトル
・缶など全面鏡のようなアルミで出来たもの
・金属、液晶、アクリル板
などなど。
要するに光沢とか反射する素材の物ですね。
これは全面鏡張りみたいなものなので、正直カメラも三脚も周りに散らかってる物全て写りこみます。
周りの物は隠したりすれば何とかなりますが、どうしてもカメラだけはレンズがあるので隠せません。なので、商品写真をよーく見るとカメラらしき黒い影が写ってます。
これは100%です!
と言っても、そりゃレタッチで可能な限り消してるのが現実です(なんだよ)
なので、そういう素材は黒でもどうしても写ってしまうのですが、さすがに白よりは目立ちません。
昔はシルバーのカメラが沢山ありましたが、最近は黒に統一されてますよね。
これは、プロカメラマンの世界でそのような不満が出たからとも言われています。
あとは、戦場などで狙撃されないように隠れるためという説もあります。
渡部陽一さんもパーマセルテープでカメラをぐるぐる巻きにしてますよね。メーカーのロゴごと。
そういった理由等でカメラは黒!ってイメージができました。
要するにカメラマンは黒を着ておいて損はないよ~ってことですね。
ついでにオマケで。
テレビの出演者は真っ白の服をできるだけ避けてます。
というのもこれは写り込みとは関係なく、単に編集する際に外の明るさと被って白とびしてしまうからだそうです。身体が背景と同化してしまうため良くてもベージュとかオフホワイトにするようです。
服の色って意外と撮影と関係があるんですね。
まぁこれらはプロの世界の話なので、アマチュアカメラマンとして関係してきそうな場面を考えてみました。
被写体によってこんな感じで使い分けしましょうってことで参考にしてもらえたら。
〈黒い服がオススメの場面〉
・スナップ
・風景
・ブツ撮り
・建物の屋内、外観撮影
とりあえず建物を撮る人は白だと窓ガラスに自分が写り込む可能性があります。
あとは、屋内から窓越しに夜景を撮る場合ですね。これはレンズベッタリくっつけるか黒幕でカメラの上から被せるのでも可能ですが禁止されてる場合もあるので…
あと、水族館もですね。
ぶっちゃけ黒でも写るときは写るので完璧に隠せるかは怪しいですが、無駄なリスクはなるべく無くしましょう。
〈白い服がオススメの場面〉
これはズバリ人物撮影です。
白い服というのはレフ板の代わりにもなります。自然光を反射して逆光でも少しはモデルさんを照らすことができます。
といっても、チカラ技に過ぎませんが笑
ちゃんとやるならレフ板持ってこい!!!
が本音です。
まぁ白い服の小技として。
あとは白レフということで上手く調整すれば、モデルさんの瞳にキャッチライトを入れることも可能。
その場合はストロボ+ディフューザーなども駆使すると良いです。
※とはいえ、プロの撮影現場やテカテカの服を着たモデルさんを撮るときは黒安定です。プロの世界でモデルさんの服にカメラマンが写ってたらアウトです。白の服に全くメリットはありません。
最近の事例で本当に合った話です。
駅のポスターってめっちゃ大きいですよね。
とあるポスターは大女優の顔アップの写真が使われた広告でした。
通りがかりの人があることに気が付き、クレームを放ちました。
「目の中に人と四角い光(ソフトボックス)が写ってますよ!!」
そうです。キャッチライトにカメラマンが写り込んでいたのです。
本来、ほとんどの場合は気付かれないのですが特大のポスターだったので丸見えだったのです。
だというのに、印刷まで誰も気づけなかった。レタッチもしなかった。
ということで少し問題になった事件でした。
はい、といった感じで豆知識でした。
自分は昔からファッションは全身黒いので生まれながらカメラマン脳だった。
ということにしておきます?🤔
とりあえず黒着とけばおけ
〈総括〉
カメラマンは可能な限り目立つな!!
ジャパニーズ・ニンジャ魂!!!
んー、ニントモカントモ
(知ってる人いんのかな)